先住民の少年に救われた9人:ニコバル島

以前のエントリ「インド洋大津波:ニコバル諸島を知っていますか?」で取り上げたアンダマン・ニコバル諸島の続報。先住民族の知恵に救われた9人の被災者の記事を見つけた。


AFP時事が伝えるところによれば、ニコバル諸島最南端の島、大ニコバル島で、子供3人を含む9人の男女が被災から38日間ぶりに無事救助されたのだという。9人は島の先住民ニコバル族で、高台に避難して津波は逃れたものの、森の中で自分たちの位置がわからなくなり、孤立したままサバイバル生活を余儀なくされたというのだ。その間、ココナツの実やイノシシなどを獲って飢えをしのいでいたらしい。
興味深いのは、同じ島に住むものの石器時代同様の生活を送る別の先住民ションペン族の少年に遭遇し、火のおこし方を教えられたということ。その火が無ければ38日間のサバイバルは不可能だったろう。
2月2日のTV「報道ステーション」でも、アンダマン・ニコバル諸島の様子がレポートされていた。そこに映し出されていたのはインフラが破壊された小さな島々から、ポートブレアという大きな町のあるアンダマン島に流入し続ける避難民の姿だった。
数々のインフラに支えられて、ようやく生きている僕たちと、9人の被災者に火のおこし方を伝えた少年と、どちらが強く賢いのだろうか?
関連記事:

  • 日経新聞 2005年2月3日朝刊
  • 「MSN-Mainichi INTERACTIVE:スマトラ沖大地震:インド洋大津波 発生から38日、大ニコバル島で9人生きていた」
  • 「CNN.co.jp :津波被災者9人、ニコバル島の森で発見 38日ぶりに」など

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