日米の統計が示す検索エンジンの影響力

検索エンジンの影響力を示す統計が、日米で発表されている。

米Google経由でページを閲覧する割合が約41%~米WebSideStory調査(INTERNET WATCH)より

今回行なわれた2004年3月23日の調査でサーチエンジン上位3社のサーチリファーラルシェアは、Googleが40.91%、Yahoo!が27.40%、MSNが19.57%だった。

調査は米国のものである。リファラーは特定のWebサイトに、どのリンク経由でたどり着いたかを示す情報であるため、米国ではGoogleが実質的にWebの入り口になっているといえるようになってきている。最近のGoogleの新しい試み(Googleのパーソナライズ登場! | アガ・エ)が、Googleの影響力を強めるのが早いか、YahooやMSNなどの新しい検索エンジンが巻き返すか。(追記)CNET Japan: グーグル、検索結果のクリック数で2年連続トップに–米調査 が、やや詳しくレポートしている。

一方、日本でもECサイトでの購買行動に検索エンジンを影響を与えていることを示唆する統計が出ている。

ECサイトにおけるトップページ離脱率が増加傾向~レッド・シェリフ調査(INTERNET WATCH)より

レッド・シェリフのシニアアナリストである高野正臣氏は、ECサイトの専用検索エンジンなどにより、トップページを経由せずに商品ページへ直接アクセスできるようになってきたことが背景にあると指摘。必ずしもトップページが起点ではなくなっていることから、企業は「トップページ至上主義の考えを改め、トップページ以下の階層でもトップページと同じ重み付けをして作ることを考えていかなければならない」としている。

検索エンジンが商品ページへの入り口になっているという日本での状況。リサーチではECサイトの検索エンジンを理由に挙げているようだが、Googleなど汎用検索エンジンから入るケースも増えているのではないか?日常的に感じていることの裏付けになりそうだ。

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