GoogleのIPOをきっかけに検索エンジン市場の今後が注目される中、CNET Japanで検索エンジンを取り巻く状況と展望をレポートする特集が始まった。
検索市場の変化と各社の戦略 – CNET Japanより
検索精度を高めることに注力していた黎明期から、各種広告サービスを導入したビジネスモデルの確立へ──。検索業界を取り巻く状況が劇的な変化を遂げる中、検索サイトを運営する各社は今後の狙いをどこに定めているのか。連載1回目の今回は、GoogleやYahoo、MSNを中心に、検索サービス市場における変化と現状をまとめた。
ポータルサイトの拡充に各社が狂奔していた1999から2000年ごろ、Googleのシンプルというよりも素っ気ない画面は新鮮な衝撃だった。当時、Googleがここまで成長することを予測していた人は少数派だったのではないか?
記事にも記されているように、現在のGoogleの財務的な原動力は「キーワード広告」(あるいはリスティング広告)にあるようだ。また、キーワード広告の出稿者はもちろん、いわゆるポータルサイトを持たないネットビジネス各社に取ってGoogle始め検索エンジンでの出現順位は死活問題になることは言うまでもない。SEO(検索エンジン最適化)が注目を浴びるのも当然だ。
キーワード広告や検索エンジンでの検索結果で上位を占めるWebサイトは、ますます有利になり、そうでないサイトはどんなに有名なブランドであろうと、やがては淘汰されていく。ことGoogleに関していえば、リンク関係がPageRankに重大な影響をもたらす。こうした生存競争は、Webの生態系をどう変えていくのだろうか?検索エンジン市場の展望のレポートにヒントを期待したい。
一方、現在の日本の検索エンジン市場の特性もぜひ踏まえて欲しい。今回の記事では、日本での検索エンジン史にも言及している。「NTT DIRECTORY」とか「千里眼」とか。現在の日本のWebトラヒックは、U.S.と較べるとGoogleよりも、まだまだYahoo Japanのようなポータルサイトの影響力が大きい。これがどういう理由によるものか?また、今後はどう変化していくのか?興味は尽きない。
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