「知的財産」と一くくりにしてよいのか?

japan.linux.com | クリエイティヴ・コモンズに関する悲観的な見解で、八田氏はクリエイティブ・コモンズが抱える「創作のインセンティブ」「原典がコモンズにない」「コモンズ内でのコラボレーションの困難性」を問うている。
正直いって、首肯するところが多い。特に、ソフトウェアと絵、写真、音楽、文章といった個人(あるいはグループ)の表現物では、可分性(バラバラに部品化できること)と再利用性(部品化されたものを別の創作物に組み込む)に大きな違いがあるというのは、もっともだと思う。
再利用可能性の高いコンテンツもありえなくはないとは思う。例えば、サンプリング音源、ループ音源、個人的表現の薄い写真、クリップアート、再利用を前提としたテキストの断片(古典的な例では連歌)などか?(再利用可能性という観点でいえば、MovableTypeのCreative Commons対応は不十分だと思う。ライセンス条件をエントリ単位に切り替えられないのだから。)
世間では「知的財産」と総称されることが多いソフトウェア、特許、絵、写真、音楽、文章などは、一くくりで扱うこと自体に無理があるのかもしれない。