アサーションとは何か?

アサーション
より良い人間関係を築くための、自分も相手も大切にした自己表現法
アサーティブ
アサーションが実現されていること

コミュニケーションについて

コミュニケーション
人間関係において相互理解を促進する行為
  1. 自分の気持ちは、表現しなければ相手にはわからない
  2. 自分が言いたいことは、相手に伝わるように表現する必要がある
  3. 相手が自分の表現をどのように受け取るか、感じるかは相手次第である

「自己カウンセリングとアサーションのすすめ」 より

自分の気持ち、考えをうまく表現する(自己表現する)と、コミュニケーションはスムーズになる

いろいろな自己表現

  • 指示
    • 一方的
    • 弁解がましい
    • 歩み寄りがある
  • 拒否
    • 一方的
    • 弁解がましい
    • 率直
  • 称賛
    • 妬み・嫌味がある
    • 自己否定的
    • 建設的

総括すると..

攻撃的自己表現

「私はOK、あなたはOKでない」
攻撃的自己表現とは
自分のことだけを考え相手の気持ちを配慮しない自己表現
  1. 自分の意見や考え、気持ちをはっきり表現する一方、相手の意見や気持ちを無視・軽視するので、結果的には、相手に自分の気持ちを押し付けることになってしまう。
  2. 相手は押し付けられた嫌な気持ちが残り、軽く見られたり、バカにされた気持ちになり、支配されたように感じる人もいるだろう。
  3. 自分の意向は通っても、押し付けがましさのために、後味が悪いことが多くなる。
  • 強がり
  • 尊大
  • 無頓着
  • 他者否定的
  • 操作的
  • 自分本位
  • 相手に指示
  • 優越を誇る
  • 支配的
  • 一方的に主張する
  • 責任転嫁

「アサーショントレーニング―さわやかな「自己表現」のために」より

非主張的自己表現

「あなたはOK、私はOKでない」
非主張的自己表現
自分よりも常に相手を優先し、自分のことを後回しにする自己表現
  1. 自分の気持ち、考え、意見を抑えて、素直に自己表現しない。
  2. 自分の気持ちに正直ではなく、相手に対しても率直ではない。
  3. 自己否定的な気持ちや自信のなさが根底にある。
  4. 相手に対して、「自分が譲歩してやった」という、恩着せがましい気持ちや、恨みがましい気持ちが残ってしまう。
  • 引っ込み思案
  • 卑屈
  • 消極的
  • 自己否定的
  • 依存的
  • 他人本位
  • 相手任せ
  • 承認を期待
  • 服従的
  • 黙る
  • 弁解がましい

アサーティブな自己表現

「私はOK、あなたもOK」
アサーティブな自己表現
自分のことを考えるが、相手の気持ちにも配慮する自己表現
  1. 自分も相手も大切にした自己表現と言える。
  2. 自分の気持ち、考え、意見などが、正直に、率直に、その場に相応しい方法で表現される。
  3. 意見や考えの食い違いが起こったときは、お互いの意見を出し合って、譲ったり、譲られたりしながら、双方にとって納得のいく結果を出そうとする。
  4. 相手も自分も満足でき、お互いさわやかな気持ちになれる。
  • 正直
  • 率直
  • 積極的
  • 自他尊重
  • 自発的
  • 自他調和
  • 自他協力
  • 自己選択で決める
  • 歩み寄り
  • 柔軟に対応する
  • 自分の責任で行動

なぜアサーティブになれないのか?

アサーティブになれない4つの原因

  • 自分の気持ちを把握できていない
  • 結果や周囲の反応を気にしすぎる
  • 基本的人権(アサーション権)を使っていない
  • 非言語的表現が言葉と矛盾している

人権としてのアサーション

アサーション権
自己表現の権利

誰からも尊重され、大切にしてもらう権利

こういう考えをしていないか?「自分さえ我慢すれば、丸く収まる」「自分が周りに合わせるのが当然」「自分の意見は大したことない」

  • 誰でも欲求をもつことができ、その欲求は他者から大切にされるべきである
  • 誰でも自分の希望を述べて、依頼しても良い
  • 誰でも自分の意見をもち、それを表現することができる
  • 個人が尊重されるということは、個人の気持ちや考え、意見、価値観も尊重される

自分の行動を決め、その結果について責任をもつ権利

こういう行動をしていないか?誰かに誘われて「仕方なく」一緒に行ってしまう、誰かに頼まれると「仕方なく」仕事を引き受けてしまう、誰かの頼みを断ると、「相手が気を悪くしていないか」と気になる

相手が望むことを「やってあげている」という不満がたまっても、相手はどうしてあなたが不満に思っているのかわからない。

  • そのことをするかどうかを決める権利は、自分にある
  • 自分で決めたことに対しては、できる限り責任を取れば良い。他人の責任にしてはいけない

誰でも過ちを犯し、それに責任をもつ権利

こういう考えをしていないか?「失敗をしてはならない」、「失敗するような人間はダメだ」

「失敗をしてはならない」と考えていると、自分が失敗をしたときに、自分はダメだと思い込んでしまう。

  • 「失敗はしても良い。そのことに責任をもてば良い」という権利がある

「責任を取らなくてはならない」ではなく「責任を取ることを選択できる」ということ。この人権があるからこそ、私たちは成功するまで試行錯誤ができる。

自己主張しない権利

主張し続けることによって、身の危険を被る可能性もある。「自己主張しても良い」ということは、「自己主張しなければならない」ということではない。自分のためにはならないことであれば、自己主張しないという選択もある。大切なことは、自己主張しなかったことも、自分の責任で「しない」と決めたことであり、相手を恨まず、その結果を自分で引き受ければ良い。

問題をアサーティブに解決するスキル(DESC法)

描写する(D:describe)

自分が対応しようとする状況や相手の行動を描写する。客観的、具体的、特定の事柄、言動であって、相手の動機、意図、態度などではない。

表現する、説明する、共感する(E:express,explain,empathize)

状況や相手の行動に対する自分の主観的気持ちを表現したり、説明したり、相手の気持ちに共感しよう。特定の事柄、言動に対する自分の感情や気持ちを建設的に、明確に、あまり感情的にならずに述べることが肝心。

特定の提案をする(S:specify)

相手に望む行動、妥協案、解決案などの提案をする。具体的、現実的で、小さな行動の変容についての提案を明確にすることが重要。

選択する(C:choose)

肯定的、否定的結果を考えたり、想像し、それに対してどういう行動をするか、選択肢を示す。その選択肢は具体的、かつ実行可能なもので、相手を脅かすものではないように注意する。


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Last-modified: 2009-10-27 (火) 22:50:45 (311d)